デイサービスで急変が起きたときやってほしいこと
急変といっても想像するような心臓マッサージしたりな派手なもの以外もあります。
転倒や発熱などちょっとした不調は多いのではないでしょうか。
利用者が急変するとあわあわするだろうけど、急変時はいくら手があっても助かります。
「なんかやろうか?」と声をかけてくれると嬉しいです。
急変時やってもらうとありがたいこと
1.バイタル測定グッズ準備
- 体温計
- 血圧計
- 聴診器
- パルスオキシメーター
まずはこの4点がほしいです。
デイサービスだとパルスオキシメーターはないかもしれませんね。
(そこそこ高いから)
意識を失ったときはもちろんのこと、熱がでたときや転倒したときもバイタル測定は行います。
転倒の原因が「発熱でもうろうとしていたから」だったなど、意外なところに異常があることも多いです。
できる測定は全部やっちゃいましょう。
2.経過記録を残す
- 時間
- バイタル測定した数値
- 処置内容
急変時はバイタル測定しながら問診や外傷の観察など、異常がどこかにないか見ていきます。
意識が消失しているときは「呼吸はどうだ?」「脈はあるか?!」と生命の危機が迫ってないか必死です。
事態が収まったときは振り返って記録を書くのですが、そのときに思うんですよね。
「時間記録してない…」と。
直接対応している人が記録をとる余裕あれば一番なんですが、余裕ないときもあるのでかわりに取ってもらえるとありがたいです。
3.利用者のカルテ用意
急変の原因は利用者が過去に治療した疾患にあるかもしれない。
飲んでいるお薬の副作用が出たのかもしれない。
過去の利用時に同じようなことが起きているかもしれない。
最悪、家族さんに連絡をしないといけないかもしれない。
カルテから得られる情報は多いので、ぜひ現場に持ってきていただきたい。
緊迫した状況では、カルテ読む係が専属で一人いてもいいくらいです。
4.前後の状態説明
状態が変わる直前にどんな状況だったのかも、原因の特定に役立ちます。
「胸をかきむしるように痛がっていた」だと心疾患の可能性が上がって、看護師がわあわあ言い始めるかもしれません。
わたしは冷静を装いながらパニックになります。
ほかには、例えば転倒したとき。
何かにつまづいたのかと、めまいが起こって倒れたとではのちの対応が変わります。
めまいで倒れたとしたら、めまいの原因を取り除かないとまた転倒が起きてしまいますからね。
ほかにも「朝ごはん食べていない」「昨日は眠れていない」など、わざわざ言うほどでもないと利用者さんが思っていたことが原因のこともあります。
状況がわかるなら知っておきたい。
5.必要なもの持ってくる
とりあえず対応してみて急変の原因がある程度絞れると、応急処置に入ります。
転倒で打ったところを冷やす冷却材とか、お風呂上りにのぼせた人にお茶飲ませるとか。
おう吐して衣服が汚れているときに着替えを用意してくれるひと、最高です。
急変は総力戦
わたしのように急変に慣れていない看護師もいるし、病棟で百戦錬磨な人でもデイサービスや施設では使える物品が違うため取れる手も変わります。
急変に直接対応する以外にも、物品用意したり周囲の利用者を落ち着かせたりと役割は山とあるんです。
「医療のことはわからないから」と思わず、一緒に対応してくださいマジでお願いします。